撮影・取材

プロの水中カメラマンに聞いた、素人でもうまく撮れる水中撮影のコツ!!

水中撮影に挑戦したいけど、うまく撮れない~っとモヤモヤしたことありませんか?
海やセノーテなど多くのマリンスポーツを扱うカンクンでは、水中撮影はだんだん必須のものとなってきました。
「せっかくのきれいな水中景色を写真に残したい!」「家族や友達にも写真を通して見せてあげたい!」という気持ちとは裏腹に水中撮影は手振れしたり、反射したりと大変難しいものです。。。
そこで今日はプロの水中カメラマンのヘロニモ氏に「素人でもうまく撮れる水中撮影のコツ」を聞いてきましたのでその内容を皆さんにもお伝えいたします。

笑顔が爽やかな水中カメラマン ヘロニモ氏

笑顔が爽やかな水中カメラマン ヘロニモ氏

水中カメラマン
JERONIMO TALIN AVILES OLGUIN(ヘロニモ タリン アヴィレス オルギン)氏
経歴:メキシコ ケレタロー生まれ。18歳の時にダイビング免許を取得。水の世界の虜となり、水中撮影を始める。2002年、歴史管理局INAHの公認水中フォトグラファーおよびビデオグラファーに認定。ユカタン半島を中心にカリブ海、メキシコ湾、セノーテでの撮影を幅広く活動している。現在は2児の父。ダイビング本数7000本以上。

 

 

Q.まずは水中撮影の前に何か準備をしていくことはありますか?

A.外の気温と水中の水温に差があると、結露してレンズが曇ることがあるので、涼しいところで常温になるまで待つか、水につけておくといいです。あとはレンズが曇ったり、水滴がつかないように自分の唾を付けておくのもいいよ!またカメラによって水中モード機能があれば、先に設定しておくといいですね。

Q.セノーテで水中の光のカーテンをうまく撮りたいのですが、コツはありますか?

A.一番の問題は光なんです。外の光が差し込んだところはとても明るいですが、少し岩陰の奥に入ると真っ暗です。光と影の差が激しすぎて、光のカーテンを撮りながら顔も明るく撮るのは難しいです。光のカーテンを撮りたい時はあえて黒いシルエットとなった泳ぐ姿を入れて、光のカーテンに注目をあてるといいでしょう。顔を明るく撮りたい時は光のない方へ行き、フラッシュもしくはLEDライトを使用するといいでしょう。ただし、水中は陸とは違い、フラッシュの届く距離が非常に短いのでなるべく近づいて撮影するといいでしょう。

Q.水中でフラッシュをすると浮遊物が写って、せっかくの透明な水なのに逆に汚く見えてしまいます。何かいい方法はありませんか?

A.水中では巻き上がった砂などの浮遊物がフラッシュによって反射し、それがゴミのように見えてしまいます。被写体を写したい時はなるべく近づきフラッシュをするか、遠めで撮りたい時は内蔵フラッシュをオフにし、太陽の光を利用するかにすればいいですよ。

Q.海の生き物を撮るときのコツはありますか?

A.マクロモードに設定し、できるだけ近づきじーーっと止まることです。近くに岩などがあれば、なるべく手が動かないように固定し撮影します。ウニやロブスター、海藻、サンゴなどあまり動かないものから撮って慣れていくといいでしょう。焦って近づくと敵と思って逃げてしまうので、焦りは禁物です。

Q.話は変わりますが、水中撮影を始めたきっかけは何ですか?

A.18歳の卒業旅行でダイビング旅行しにカンクンに来ました。おじいさんからNIKONの水中カメラをプレゼントしてもらったのでそこから水中撮影を始めました。あまりの海の美しさにそのままカンクンに住んでしまいました(笑)

Q.水中撮影の魅力は何ですか?

A.僕の場合は海の生き物ですね。陸では見れないおもしろい形や顔の生き物がいたり、上手に隠れている擬態魚を見つけた時はとっても嬉しいです。

Q.今まで7000本以上のダイビング本数を潜っていらっしゃいますが、危ない目にあったことはありますか?

A.海やセノーテが危険な場所であることを把握しており、事前準備をしっかりとしている為、危ない目に遭ったことは一度もありません。ただ高額なカメラを壊してしまったことはあります。。。(涙)

image3 image4 image1
ということで、是非水中撮影する際にこのコツを思い出してください。近年facebookやInstagramでの写真投稿も増えていますので、こちらを参考にして綺麗なカンクンの写真をUPしてくださいね!
logo_150

ogp