現地情報

カンクンビーチの藻の状況…

カンクンといえば青いカリブ海を想像して来られる観光客の方がたくさんいらっしゃるでしょう。

そんなカンクンの象徴でもある青い海を脅かすとある物体が今問題となっております。

その物体の正体とは「藻」です。。。

現在、カンクンからトゥルムにかけてビーチ沿いにたくさんの藻が海面に浮いており、普段はない海藻の匂いが発生していたり、遊泳中に藻に触れると肌がチクチクしたりと悪影響を及ぼしております。

市が運営するビーチ管理人や各ホテルの回収作業の協力もあり、以前に比べてかなり藻は減りましたが、一部ビーチの砂に藻が絡まり完全に取りきれていないところもまだあります。

海洋学者ラファエル デ ラ パラ氏( 57歳)
海洋学者ラファエル デ ラ パラ氏( 57歳)

これに関して海洋学者ラファエル デ ラ パラさんにお話を伺うことができましたので、藻が発生した原因と現在の状況に関して皆さんにもお伝えしたいと思います。

Q.今までこんな事がなかったのに急に藻が発生した原因は何ですか?

A.近年の異常気象による温暖化現象が原因かと思われます。海水の温度が上昇した為藻が異常に増殖し、重さで根がちぎれ、それが海面に浮かび上がってきています。

Q.藻が増えたことにより魚やカメの生命に危険を及ぼしていますか?シュノーケリング等でもう見ることはできないのでしょうか?

A.魚やカメは無事に生きていますよ。藻の下で泳いでいますので、彼らにとってはむしろ隠れ家となる藻がかえって有難い存在になっているのではないでしょうか。

Q.今後カンクンビーチの藻は減りますか?

A.政府と各ホテルの協力もあり、随分と回収作業が進んでいます。 現在、海面に浮いていた藻はほとんど回収できましたが、ビーチの砂に絡まった藻の回収に少し手間取っている状況です。ただこちらも作業を進めていますし、また季節が変われば潮の流れも変わるのでいずれ元のきれいなカンクンビーチに戻るおもいます。

8月10日現在の写真がこちらです。

ココボンゴ裏のチャックモールビーチ

ココボンゴ裏のチャックモールビーチ

FIESTA AMERICANA GRAND CORAL BEACH HOTELのビーチです。

FIESTA AMERICANA GRAND CORAL BEACH HOTELのビーチです。

シーフードレストラン「モカンボ」横のビーチです。

シーフードレストラン「モカンボ」横のビーチです。

まだ一部藻が残っていますが、関係者およびボランティアの手によって回収作業が引き続き行われておりますので、諦めずにぜひカンクンへお越し下さい!!